2013.2.27 「仕えるために」

そこで、イエスは一同を呼び寄せて言われた。「あなたがたも知っているように、異邦人の間では支配者たちが民を支配し、偉い人たちが権力を振るっている。しかし、あなたがたの間では、そうであってはならない。あなたがたの中で偉くなりたい者は、皆に仕える者になり、いちばん上になりたい者は、皆の僕になりなさい。人の子が、仕えられるためではなく仕えるために、また、多くの人の身代金として自分の命を献げるために来たのと同じように。」(マタイ20:25)

 この場面は、イエス様がいよいよ十字架に架かられる時が近づく中で、三度目に弟子たちに明確にその道を示されたところです。けれども弟子たちは、十字架が明確に示されれば示されるほど、少しでも人よりも上に立ちたい、主のために苦しみたくないという、十字架とは真逆の肉の思いが心の中から湧いてきて抑えることができませんでした。これは決して人事ではなく、まさに私たちの現実そのものです。自分が肉の生活の中に浸っている間は自分の罪も分からず、自分は結構良い人間だと思う者ですが、少しでも主に従う道を歩み出すと、それまで隠れていた肉の思いがむくむくと湧き上がってきて、主に従うことの出来ない自分の姿を知るようになります。だからこそ、十字架こそ最高の恵みの道であることを何度でも確認するこの受難節の時が与えられているのです。
 主よ、この受難節のとき、私たちがそれぞれに与えられている十字架をしっかりと担うことが出来るように、仕えられたい、人の上に立ちたいという肉の思いではなく、喜んで隣人の罪を赦して執り成して祈る十字架の愛に生きることができるように聖霊で満たしてください。

【NKJV】
But Jesus called them to Himself and said, “You know that the rulers of the Gentiles lord it over them, and those who are great exercise authority over them. Yet it shall not be so among you; but whoever desires to become great among you, let him be your servant. And whoever desires to be first among you, let him be your slave just as the Son of Man did not come to be served, but to serve, and to give His life a ransom for many.”

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