【 名もなき者 】

女は言った。「主よ、ごもっともです。しかし、小犬も主人の食卓から落ちるパン屑はいただくのです。」 マタイ 15:27
And she said, “Yes, Lord, yet even the little dogs eat the crumbs which fall from their masters’ table.” (NKJV)Mat 15:27
聖書では「カナンの女」としかし記されていないこの婦人。娘の癒しを求めてダビデの子イエスの名を呼び、何度も神の憐れみを求め続けた結果、最後イエスに「あなたの信仰は偉大である。」と祝福を受け娘の癒しを受け取った母。しかし、「主よ、ごもっともです。」と婦人が告白するように、恵みを頂くにはあまりにも貧しく何の価値も無い、正に名もない者であった。
主が喜ばれ、神の国を来たらされるものは何であろうか。私たちの名声や、立派な働きであろうか。そのようなものは、全知全能のお方には何の益もなく必要ではない。主がご自分の栄光を現わされるのに必要なのは、この婦人の信仰である。「私は名もなき者、祝福を受けるに値しない者、しかし、」と、何度拒否されても、神の沈黙にあっても、尚、イエスを信頼し求め続ける信仰と祈りこそが、この地に神の栄光をもたらすのである。
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